正 誤 表
 花模様
植物生態観察図鑑−おどろき編
正 誤 表
  9 左2 根株
 68 25 生長量 成長量
 73 下7 不定芽 えき芽
 73 図27 不定芽 えき芽
 74 左3 不定芽 えき芽
 98 図3のキャプション (206年6月23日) (2006年6月23日)
 125 図57・58のキャプションに追加 図57 河北潟産種子(仮種皮を除いたもの)
図58 輪島産種子(仮種皮を除いたもの)
127 オオオニバスの学名
Victoria amazonika
Victoria amazonica
134 4箇所 5箇所
134 サネカズラの章で、「和宮様御留」に、もう1箇所、実葛についての記述が見つかったことにより右の文を追加する。
「実葛を水に浸し、ぬるぬるしたものをたっぷりと髪に塗りつけ、塗りかためるために、少進も能登も躍起になっている。俗に猫毛とも呼ばれる柔らかい髪であるために、実葛で濡れると髪が小さく固まってしまうので、それをまたふくらませておすべらかしの体裁を整えるのには苦労するのだ。」
135 文献欄の有吉佐和子に頁を追加 350
159 21 項をご覧頂きたい。 章をご覧頂きたい。
175 ベニバナセンブリの命名者 Raf Raf.

花模様
追加情報
植物生態観察図鑑−おどろき編
花模様
知るほどに楽しい植物観察図鑑
 2007年、「知るほどに楽しい植物観察図鑑」を出版しました。
 私のライフワークである植物観察の現状をとりまとめたものです。幸い2007年の「日本図書館協会」の選定図書に選ばれました。ここでは、読者から頂いたお便りや、ご意見、読者の観察結果および書籍の訂正(正誤表)を掲載いたします。随時掲載いたしますので、時々お訪ね下さい。また、読者からの投稿もお待ち申しております。メールなり、お手紙なりをお寄せ下さい。

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正 誤 表
86〜87  必ずしも正誤表という位置づけではないのですが、私の所属している「帰化植物メーリングリスト」上で、右巻き左巻きの呼称について話題になりましたので、p.86〜87について次のように画像を変更しました。(2009年2月2日)
 図5を変更したものです。従来は、「ハマヒルガオの花の終わった後の花冠」の画像を「ハマヒルガオの蕾」と表記していたものですが、田中肇様より「花が終わって閉じた状態」であるとのご指摘を頂き、図はそのままにキャプションだけ変更していました。後に、アサガオのつぼみの撮影に成功したので、画像を入れ替えたものです。
 なお、文中で「進歩的」とか「古典的」とか述べているのは、私の単なる私見であり、世間に通用する記述ではありません。
 私は古典派で、図4の螺旋階段や図5の蕾の捻れの例で解説したように、こちらの方が合理的であると考えています。その立場に立って判定する場合には、上図のように、捻れの伸びていく方向が右手の親指の方向であれば「右巻き」、左手の親指の方向であれば「左巻き」と判断します。
 MLで山口さんが提唱された「右手親指方向巻き、左手親指方向巻き」は、「右巻き、左巻き」を使用しないとの趣旨で、なんの前提条件も無しに直感的でわかりやすいと思いますが、少し長いですね。「右手親指方向巻き、左手親指方向巻き」のように、途中をカットすれば、古典派の表現と一致するので、趣旨に賛同はいたしますが、観察会などで利用すると、もっと短く言うとどうなりますか?と質問が来そうな気がしますね。

 私は、古典派が勢いを盛り返すことを願っています。
詳しく言うと「右手親指方向巻き、左手親指方向巻き」、短く言うと「右巻き、左巻き」とね。
 【実物に即して、一寸捻ってみれば良いだけです。右巻き(時計回り)に捻っていれば右巻き】。
リンネや木原均がどう言おうと、牧野式の方がいいですね。

コラム 蔓(つる)の右巻き・左巻きについての補足
 S巻き・Z巻きという言い方もある。すなわち、らせんの流れがS字状(左が高くなる。ヘクソカズラの蔓)か、Z字状(右が高くなる。ヒルガオの蔓。らせん階段)かによる判定である。この呼び方は主にロープやケーブル、ワイヤーなどに使われている。類似の表現としてS撚り(えすより)、Z撚り(ぜっとより)という呼び方もある。これだと、時計回りとか反時計回り、あるいは古典派とか近代派とかいう必要が無く、見た目どおりであって分かりやすいのに、残念ながらロープ等の分野以外ではほとんど使われていない。(田中肇氏私信及びウィキペディアによる)
61〜65 田中肇様から適切な御教示を頂いた。すなわち、柱頭のように見えた部分は「柱冠」といって、蕊柱の蓋のようなものである。ガガイモ科の花の柱頭は、蕊柱の先端ではなく、花柱の側面にあり、外からは見えない。それに基づきスズサイコについて、記述の訂正を行った。残念ながら、私は「柱頭の位置と範囲」をまだ正確に把握していないので図示することができない。今後の研究課題である。
61 図14
柱頭を柱冠に変更
61 図15
柱頭を削除し、花柱を加えた
61 図15 図15の説明:大きな塊状の柱頭となる。 図15の説明:大きな塊状の柱頭となる。
62 図16
柱頭を柱冠に変更
62 図17 図17 柱 図17 柱冠の表面
62 6 塊状の柱頭で終わる(図15)。柱頭の表面には 塊状となる(図15)。蕊柱の表面(柱冠)には
62 13 のが、さらにまとまって大きな塊となっている。 が、さらにまとまって大きな塊となっている。である。
64 5 広い空間があり、奥は突起状に 広い空間(柱頭室)があり、奥は突起状に
65 3 雌しべの柱頭に花粉 柱冠に花粉
65 6 ものらしいが、これで種子ができるのだろうか? ものらしいが、これで種子ができるのだろうか?
65 図26 図26 柱頭に付いた花粉塊。 図26 柱冠に付いた花粉塊。

追加情報
1 本書に出てくる昆虫の名称について
 本書中に出てくる昆虫の一部について、読者の方から、名前を御教示頂きました。

ページ 図 の 番 号 昆 虫 名
69 ホタルブクロとヤマホタルブクロの図10 シロスジカタコハナバチ(♀)
129 サワギキョウの図3 キムネクマバチ(たぶん♀)
137 ミズアオイの図9〜14 フタモンカタコハナバチ(♀)

  参考にして頂ければ幸いです。
  情報ありがとうございました。

2 ムラサキケマンに関連して、葯の構造
 被子植物の雄しべは葯と花糸からできている。葯(anther:やく)は、雄しべの中で花粉を生成し、収納する部分で、ふつう2個の半葯(theca:はんやく)からなり、半葯をつなぐ組織は葯隔(connective:やくかく)とよばれる。
 ふつう、1個の半葯に2個の花粉嚢(pollen sac)または葯室 (anther cell:やくしつ) があるので、1個の葯には4個の花粉嚢がある。隣接する花粉嚢の壁が破れて2個の花粉嚢が融合し、 それぞれの半葯が1個の部屋になり、側面で裂けて花粉をこぼすことが多いので、葯を観察していても、4個の花粉嚢からなることがはっきり分からないことも多い。本書30頁のムラサキケマンの図13で「葯室が8個見え」も、正確には「葯室」ではなく、「半葯」のことではあるが、それぞれの半葯の中の2個の葯室がつながって1室になっているとの見方によるものである。
 下図は「石川の植物のムラサキケマンのFILE」の図12と同じ葯であり、1〜8はそれぞれ半葯である。2や4を良く見ると、半葯が2個の袋からできていることが分かるであろう。
 半葯は2個の花粉嚢からなるが、各花粉嚢の境界が壊れて、1室となることが多いので、その場合には、本書をはじめ「1個の半葯が1個の花粉嚢(葯室)からなる」という意味の記述をしてある文献がある。誤りではないが注意が必要である。 
 次の図のように、タブノキの葯は、「弁開」といって、花粉嚢の側壁の一部分が「弁状」になってめくれ上がり「裂開」するので、4個の花粉嚢からなっていることが分かりやすい。
 次の図は栽培種ユリの葯及び葯の横断面であるが、それぞれの半葯が2個の花粉嚢からなっていることが分かる。
                                             
                                      
3 ホタルブクロ
 日本の野生植物(平凡社)では、ヤマホタルブクロはホタルブクロの変種として扱われている。両者の違いは、 
ホタルブクロ 萼裂片の湾入部に反り返る付属片がある。 
種子にはほとんど翼がない。
ヤマホタルブクロ 萼裂片の湾入部に反り返る付属片がない。 
種子には狭い翼がある。
となっている。ところが、現場では上の図(左)のように、一つの花の萼裂片の湾入部に反り返る付属片と反り返らない付属片をもつ花が出ることがある。これなどは雑種ではないのかと疑いたくなる。じつは、変種というほどの違いもないのかも知れないと考えている。石川県では、圧倒的にヤマホタルブクロが多いのだが、加賀海岸には、両変種が隣接して自生する場所があり、上の図はそこでの撮影である。

4 スズサイコ(64頁の34行以下に次の文章を追加)
 蕊柱の先端部は、柱頭ではなく柱頭の蓋のようなもの(柱冠)であり、柱頭は蕊柱の下部にある大きな隙間(柱頭室)の中の花柱の側面に存在する。すなわち、柱頭室の蜜を吸った昆虫によって、取り外された花粉塊は、その昆虫が再び蜜を吸おうと柱頭室へ吻を入れる際に、柱頭室内に挿入され、そこで発芽する。
 なお、注意すべきは、図18や図19で見る花粉塊を支持する褐色の小球の存在とその形態である。小球には縦方向に裂け目があるが、これはポリネーターの昆虫の吻を確実に挟み込み、次の花へ花粉塊を運ばせる働きをしている。それゆえ、「クリップ」とも呼ばれる。植物の仕組みの奥深さに驚かされる。
(参考文献:Andromonoecious sex expression of flowers and pollinia delivery by insects in a Japanese milkweed Metaplexis japonica (Asclepiadaceae), with special reference to its floral morphology 田中肇ほか Plant Species Biology (2006) 21, 193-199)

5 コラム 蔓(つる)の右巻き・左巻き
 S巻き・Z巻きという言い方もある。すなわち、らせんの流れがS字状(左が高くなる。ヘクソカズラの蔓)か、Z字状(右が高くなる。ヒルガオの蔓。らせん階段)かによる判定である。この呼び方は主にロープやケーブル、ワイヤーなどに使われている。類似の表現としてS撚り(えすより)、Z撚り(ぜっとより)という呼び方もある。これだと、時計回りとか反時計回り、あるいは古典派とか近代派とかいう必要が無く、見た目どおりであって分かりやすいのに、残念ながらロープ等の分野以外ではほとんど使われていない。(田中肇氏私信及びウィキペディアによる)

6 マムシグサの雌雄モザイク


 マムシグサは雌雄異株の植物だが、まれに、1つの花序の中に雌雄の花が混ざっていることがある。この例のように、雌雄の花がほぼ半々であることは、さらに珍しい。何しろ、苞を割いて見なければわからないので、知らない人の方が多い。何事にも例外はあるものだ。


読者からの質問
書     評
 上記の書評は、大野啓一氏がフェノロジー研究 No.43 2008 に掲載されたものですが、同氏の許可を得て、販促資料として活用させて頂きました。
お知らせ
「石川の植物」が本になりました
 このたび、「石川の植物」は、その名も「知るほどに楽しい植物観察図鑑」(B5版 本文168ページ)と名を改め、本となりました。
 
 現在は絶版のため、お求めにはなれません。植物生態観察図鑑 第2集、第3集として姿を変えて、お目見えする予定ですので、その時までお待ち下さい。



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