(mizuaoiの写真館改題)

(こちらは石川の植物の別館です)


植物生態観察図鑑 おどろき編
全国農村教育協会発行の植物生態観察図鑑シリーズ第1弾 好評販売中です。

第2弾 植物生態観察図鑑 ふしぎ編 初校返しました。夏頃には完成するでしょう。御期待ください

 オウレンの性型については、植物図鑑では、雌雄異株とか、両性花と雄花とがあるなど、様々な記述があるが、実際の所は「両性花の株、雄株、雌株、両性花と雄花の混ざった株」が見られる。
 植物図鑑の記述を鵜呑みにするのではなく観察が重要である。
 オウレンの性型についても8ページにわたって詳しく解説。
 右の画像はオウレンの雌株。

など、どんな類書にもない新情報が写真607枚、192ページに納められています。

 

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石川の植物


66 オニバス(4)種子 2017年

図1 午前7時40分、オニバスの果実の果皮が溶けて種子が塊になって浮いていた

 オニバスは果実が熟すると果皮が溶けて種子が水中へ浮かび出す。運良く風が弱く水面があまり波立つことがなければ、多数の種子が塊を作って浮いているのを見ることができる。
 2017年9月17日深夜、石川県は大型の台風18号の進路に当たっていたが、予想に反して自宅は風も雨もほとんど感じられないくらいに穏やかであった。
 朝、オニバス栽培の容器を見るとオニバスの種子の塊が浮かんでいた。栽培容器の壁とオニバスの葉に挟まれた狭い水面にあったので穏やかに果皮が溶けて、種子の集団が崩れないでいたのであろう。
 

図2 穏やかに果皮が溶けて種子が集団になって浮かんでいた。その後、種子の間を埋める柔らかい組織が溶けて種子はバラバラに散布された(完熟種子121個を数えることができた)。こんな状態を見ることは稀である(2014年10月13日)

図3 10時20分には種子の塊はくずれて散らばってしまっていた。泡が沢山出ていることに注目

 オニバスの種子は内外二重の仮種皮に包まれている。赤い斑点の見えるのは外膜であり、内膜にはガスが貯まっており、その浮力で水面に浮かび、水の流れや風に吹かれて漂って分布を広げることができる。仮種皮ははじめ赤い斑点をもつが次第に腐敗して白くなると共にガスが抜けて3日目にはほとんどの種子が水底に沈む。

図4 5匹のオタマジャクシ(トノサマガエル)が仮種皮をかじっている
図5 仮種皮をかじっているオタマジャクシ

 午後2時半頃、種子を見ていると風も無いのに盛んに動くのである。なんとオタマジャクシ(トノサマガエル)が仮種皮をムシャムシャやっていた。

図6 翌朝、全ての種子が沈殿してしまっていた
図7 栽培容器の底から拾い上げた種子。仮種皮は白くなってしまっている
図8 拙著、「植物生態観察図鑑−おどろき編」(全国農村教育協会)の仮種皮を解説したページ

 上記図8の解説ページの図8に見るように通常2日目は未だ赤い斑点も残り、ほとんどの種子が未だ浮いているのに2日目に入った19日の朝(図6)、全ての種子が水没してしまっていた。通常より水没が早かった。仮種皮がオタマジャクシに食べられたせいで貯まっていたガスが早く抜けて水没したのだろう。
 図8は、
拙著「植物生態観察図鑑−おどろき編」(全国農村教育協会)の仮種皮を解説したページの一部のコピーであるが22ページにわたって解説してあるので読みかえして頂ければ幸いです。

オニバスについての詳しいことは、「石川の植物修正版 オニバス(1)、オニバス(2)及びオニバス(3)」でご覧頂きたい。 


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