(mizuaoiの写真館改題)

(こちらは石川の植物の別館です)


植物生態観察図鑑 おどろき編

全国農村教育協会発行の植物生態観察図鑑シリーズ第1弾です。

 オウレンの性型については、植物図鑑では、雌雄異株とか、両性花と雄花とがあるなど、様々な記述があるが、実際の所は「両性花の株、雄株、雌株、両性花と雄花の混ざった株」が見られる。
 植物図鑑の記述を鵜呑みにするのではなく観察が重要である。
 オウレンの性型についても8ページにわたって詳しく解説。
 右の画像はオウレンの雌株。

など、どんな類書にもない新情報が写真607枚、192ページに納められています。

 

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石川の植物


387 エンゴサク類の比較(再掲2019年5月1日
   元2016年4月10日)
 2016年のブログで「322エンゴサク類の比較」をご覧頂きましたが、このたび改訂しつつ再掲致します。主な改訂点は種子画像の追加となっております。
  石川県のエンゴサク類にはキンキエンゴサク、ミチノクエンゴサク、ヤマエンゴサク、ジロボウエンゴサクがあります。この仲間はスプリング エフェメラル(春植物)と呼ばれるもので、花が終わると種子を作り、地上部は枯れてしまいます。
 このうち、キンキエンゴサクは石川県では割と広く分布し、日本植物誌(大井次三郎 著、至文堂)には「種子は縁辺に近く微少な乳頭状の突起がある」と記述されています。しかし、結実率が悪いことに加えて種子が熟す頃には本体がほとんど枯れていることが多くて同定が困難でした。
 その昔、学生時代に科学博物館の「おしば展」というのがあって恩師の里見先生に標本を出してみないかと誘われ、これは良い機会だと同定に不安があった「キンキエンゴサク」を出品しましたが、別に誤同定であるとの指摘も無かったので、それでよかったとして数十年の間「キンキエンゴサク」で通していました。
 葉の形や花の色と形には変異が多くて同定困難なときもありますが、近年、集中して観察を続けた結果、私なりに同定ポイントが固まりつつあります。しかし、ヤマエンゴサクとミチノクエンゴサクの雑種ではないかという感じの個体がたまに存在して、悩ましいこともあります。

図1 石川県で一番普通に見られるのはキンキエンゴサクである。葉が小形で、花は最も大きい。種子に突起がある
図2 次いで多いのは、ミチノクエンゴサクである。小形でほっそりした花がたくさん付くことが多い。種子に突起が無い
図3 2009年から存在が明らかになったのがヤマエンゴサクである。花の形はキンキエンゴサクと酷似しているが、少し小形である。葉はキンキエンゴサクより大きい。種子に突起が無い
図4 ジロボウエンゴサクは石川県では、ごく限られた場所にしか無く、一番個体数の少ない種類である。花は小型で、形も他の3種とははっきり異なるので分かりやすい。種子には突起がある
図5 4種の花を並べてみた。スケールは1/2mm
図6 花の正面観。拡大率が等しいので、花の大きさを比較できる。スケールは1/2mm
 この場合、花を正面から見たときの横幅は、写真判定では、 
キンキエンゴサク 約 11.5mm
ミチノクエンゴサク 約  5mm
ヤマエンゴサク 約 10.5mm
ジロボウエンゴサク 約  5mm
図7 ジロボウエンゴサクの種子。ティアラのような美しいエライオソーム(アリが好む種子の付属体)をもつ
図8 アリがミチノクエンゴサクの種子のエライオソームをくわえて巣へ運ぼうとしている
キンキエンゴサク ミチノクエンゴサク
ヤマエンゴサク ジロボウエンゴサク
図9 種子表面の比較


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