(mizuaoiの写真館改題)

(こちらは石川の植物の別館です)


植物生態観察図鑑 おどろき編
全国農村教育協会発行の植物生態観察図鑑シリーズ第1弾 好評販売中です。

第2弾 植物生態観察図鑑 ふしぎ編 初校返しました。年度内には完成するでしょう。御期待ください

 オウレンの性型については、植物図鑑では、雌雄異株とか、両性花と雄花とがあるなど、様々な記述があるが、実際の所は「両性花の株、雄株、雌株、両性花と雄花の混ざった株」が見られる。
 植物図鑑の記述を鵜呑みにするのではなく観察が重要である。
 オウレンの性型についても8ページにわたって詳しく解説。
 右の画像はオウレンの雌株。

など、どんな類書にもない新情報が写真607枚、192ページに納められています。

 

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石川の植物


364 サネカズラ(実葛)、ビナンカズラ(美男葛) 

 サネカズラの果実が見頃となりました。かつて味わってみたことがあります。あまりはっきりした味では無く、甘みもありません。例えようのない味です。後味に多少苦味のようなものが感じられ、尾を引きます。飲み込まないのが賢明でしょう。あまり食べたいという果実ではありませんでした。
 蔓(つる)を切断すると粘液が出てきます。昔はこれを整髪料として使ったので美男葛の別名もあり、そのような語源説を述べる人もいますが、実際にその粘液を見た人はどのくらいいるのでしょうか。私は粘液を取り出し、その様子を拙著「植物生態観察図鑑−おどろき編」(全国農村教育協会)で詳しく解説しました。
 有吉佐和子の「和宮様御留」には、「俗に猫毛とも呼ばれる柔らかい髪であるために、実葛で濡れると髪が小さく固まってしまうので、それをまたふくらませておすべらかしの体裁を整えるのには苦労するのだ」と書かれていますから、昔はポマードのように使っていたのでしょう。
 なお、「植物生態観察図鑑」では、「和宮様御留」に、少なくとも4箇所に実葛のことが載っていると書きましたが、その後、もう1箇所見つかりました。なんと1つの小説の中に、5箇所にも渡って実葛のことが出てくるのはすごいことだと思います。
 さらに、好色一代男(井原西鶴 著.吉行淳之介 訳.中公文庫)には美女の作り方として、「そもそも京は水が清く、その湯気できれいな少女の顔を蒸したて、手足が太くならないように、指に金の筒を嵌め足に革の足袋をはかせたまま寝かせます。髪はさねかずらの汁で梳き、躯は糠袋で磨きつづけ、…」とあります。美男だけではなく美女を作るのにも役立っていたことが窺えます。
 また、島崎藤村の「家」にも女の子が毎朝ビナンカズラで髪を梳き付ける様子が書かれています。
 このような例をみると、男性専用と言うことでは無かったと考えられます。

図1 完熟したサネカズラの果実(2017年11月28日)
図2 蔓の切断面からにじみ出てきた粘液。植物生態観察図鑑−おどろき編 サネカズラの章の図18
図3 切断し、つぶした蔓を水に浸して4日後の粘液。植物生態観察図鑑−おどろき編 サネカズラの章の図27
図4 拙著「植物生態観察図鑑−おどろき編」(全国農村教育協会)のサネカズラのページ
図12 拙著「植物生態観察図鑑−おどろき編」(全国農村教育協会)のサネカズラのページ

植物生態観察図鑑(mizuaoiの写真館改題)のFILE118・201・250・266・307・309も併せてご覧下さい。

「植物生態観察図鑑−おどろき編」(全国農村教育協会)ではサネカズラについて8ページにわたって解説してありますのでお読み頂ければ幸いです。

           
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 いくつかの画像に署名を入れております。最近、画像を無断使用される事例がありますのでこういう措置を執りました。お見苦しい点はお許し下さい。当然ですが署名の入っていない画像にも著作権がありますので、無断使用はできません。なお、かってに画像を使用して「植物生態観察図鑑からお借りしました」等というのも盗用になります。事前に必ず著者の許諾を取って下さい。


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