(mizuaoiの写真館改題)

(こちらは石川の植物の別館です)


植物生態観察図鑑 おどろき編

全国農村教育協会発行の植物生態観察図鑑シリーズ第1弾です。

 オウレンの性型については、植物図鑑では、雌雄異株とか、両性花と雄花とがあるなど、様々な記述があるが、実際の所は「両性花の株、雄株、雌株、両性花と雄花の混ざった株」が見られる。
 植物図鑑の記述を鵜呑みにするのではなく観察が重要である。
 オウレンの性型についても8ページにわたって詳しく解説。
 右の画像はオウレンの雌株。

など、どんな類書にもない新情報が写真607枚、192ページに納められています。

 

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石川の植物


330 ドクゼリ(2016年5月26日)
 ドクゼリ(毒芹)が花盛りです。トリカブト、ドクウツギと共に三大毒草と呼ばれることもあるほど強力な有毒植物です。
 ドクゼリは、「全草にシクトキシン Cicutoxin などを含み、猛毒植物で、その中毒作用は致死的である。神経中枢を刺激し、流涎、強直痙攣、脈拍増加、呼吸困難後静止等の症状を惹起す。近縁種でヨーロッパ産のドクニンジン(Conium maculatum)は、ドクゼリと似た中毒症状を起こし、哲人ソクラテスの呑まされたのもこれであると伝えられる。」(柴田桂太 編.1989.資源植物事典:494.北隆館.)
 何年か前に、「宮城県の河川敷で散歩中の3人の女性が、ドクゼリの根茎を「ガマの根」と思い込み、食べられるのではと持ち帰り、二人が食べ、一人は軽傷だったが、もう一人は一時、意識不明の重体になった」という事件もありました。
 ドクゼリの決め手は、根茎にあります。まるで筍を思わせる節だらけの太い根茎、縦断すると節構造が確認できます。根は意外に貧弱なので、深い水中にあるときは、浮き上がってしまうこともあり、特に冬場の根茎は水面にぷかぷか浮いて、分布を広げることができます。
 先日来開花しており、小さな昆虫が花粉を食べに来ていました。私は昆虫は苦手ですが、「昆虫探検図鑑1600(川邊 透.全国農村教育協会)」で検索したところ、ヒメマルカツオブシムシであると分かりました。昆虫も名前が分かると楽しいものです。
図1 ドクゼリの葉
図2 底土から離れて浮き上がった根茎(2007年1月29日)
図3 筍のような太い根茎(2008年3月13日)
図4 図4の根茎の縦断面。筍のような節構造が見える(2008年3月13日)
図5 花序は開花時は上向きだが、蕾の時は下を向いている(2016年5月22日)
図6 花粉を食べているヒメマルカツオブシムシ(2016年5月22日)
図7 蜜が大量に分泌されている
図8 蜜が大量に分泌されている
図9 農業用水路を埋めていたドクゼリ(2005年5月20日)。その後、水路は改修されてドクゼリは全滅した


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