(mizuaoiの写真館改題)

(こちらは石川の植物の別館です)


植物生態観察図鑑 おどろき編

全国農村教育協会発行の植物生態観察図鑑シリーズ第1弾です。

 オウレンの性型については、植物図鑑では、雌雄異株とか、両性花と雄花とがあるなど、様々な記述があるが、実際の所は「両性花の株、雄株、雌株、両性花と雄花の混ざった株」が見られる。
 植物図鑑の記述を鵜呑みにするのではなく観察が重要である。
 オウレンの性型についても8ページにわたって詳しく解説。
 右の画像はオウレンの雌株。

など、どんな類書にもない新情報が写真607枚、192ページに納められています。

 

  価格は2,950円+消費税 です。割引価格でご購入を希望される方は、著者宛に直接メールでご希望をお伝え下さい。

石川の植物


324 砂丘のイソスミレ(2016年4月25日)
 例年、4月20日前後が砂浜に咲くイソスミレの花の最盛期です。今年は、4月18日に観察しましたが、前日の台風並みの暴風で花が痛んだせいか、最盛期を過ぎたような雰囲気でした(図1)。
 一昨年まで「石川県の希少種保全モニタリング」を続けていた場所のニセアカシア林下のイソスミレ群落(図2)が昨年、砂に深く埋もれて全滅しました。飛砂の量が多すぎると砂から抜け出すことができなくて株自体が枯れてしまいます。かつての私の調査では、砂に15cm埋められた場所では枯れてしまっていました。
ここでは今年もやはりイソスミレは見られませんでした(図3)。画像に見られる緑は主としてハマヒルガオでイソスミレはありません。やむを得ず、昨年から、場所を移してモニタリングしています(図4)。
図1 砂丘に咲くイソスミレ
図2 2014年4月17日の群落地。かつて「希少種保全モニタリング」を続けていた場所
図3 今年4月18日の図2の群落地。昨年、砂に埋まってしまったここでは、イソスミレ群落の消滅したことが明らか。見えている緑は主としてハマヒルガオ
図4 図2の近くに新たな調査地を設定した。

 イソスミレを観察していると、図5のような姿と図6のような姿とが見られます。どう違うかお分かりでしょうか? そして理由は?

 図5は、冬の間の飛砂が少なかった場所で、昨年の夏葉が枯れた状態で残っており、越冬した新葉が展開して花を咲かせています。
 図6は、枯れた夏葉が見えませんね。冬の間の飛砂が多くて株が埋められたが、越冬葉が砂から抜け出して開花した個体なのです。
 場所によっては、前日の強風で飛んできた砂を被ったままの個体を見る事もできます(図7)。

図5 冬の間の飛砂が少なかったので、去年の夏葉の枯れたものが見えている。なお、イソスミレの花の色には薄いものと濃いものの2型がある。
図6 冬の間の飛砂が多かったので、去年の夏葉が砂に埋まってしまっている。
図7 前日が台風並みの強風だったので、飛砂が株を埋めていた。

 イソスミレの通常の冬姿は、図8のように、夏葉が枯れて地に伏し、中央に越冬葉の塊がある状態です。私がこれまで見た最大株の直径は約90cmでした。

 イソスミレの生態については、「植物生態観察図鑑−おどろき編」(全国農村教育協会)で15ページにわたって詳しく解説してありますので、ぜひお読み頂きたいと思います。

図8 冬になると夏葉が枯れてしまい、株の中央に越冬葉の冬葉が見えている。12月


☆ 
ツイッターを始めました。

石川の植物へもどる

 このサイト及び「石川の植物」「mizuaoiの植物記」の全ての写真、文章などの著作権は、引用文・借用画像を除き、mizuaoi(本多郁夫)にあります。著作権法上許される範囲をこえて、著者に無断で転載はできません。「著者の了承を得て転載しました」の断り書きの無い場合には、盗作になります。ご注意下さい。ただし、リンクは自由ですから、承認を求めることは必要ありません。