(mizuaoiの写真館改題)

(こちらは石川の植物の別館です)


植物生態観察図鑑 おどろき編

全国農村教育協会発行の植物生態観察図鑑シリーズ第1弾です。

 サックスのような奇妙な形の花、ウマノスズクサ。このような不思議な形の花には受粉に関する特別の仕掛けがあるはず。くさい臭いでコバエを誘い込み、翌日にはコバエを開放する。その仕組みを第1章「ウマノスズクサ〜優しい罠」で13頁にわたって解説。

など、どんな類書にもない新情報が写真607枚、192ページに納められています。

 

  価格は2,950円+消費税 です。割引価格でご購入を希望される方は、HP石川の植物の左フレーム「お知らせ」を参考に、著者までご連絡下さい。

石川の植物


296 ウマノスズクサ開花(2015年6月23日)
 ウマノスズクサが開花しました。くさい臭いを発散しており、その臭いの好きなコバエがこの花に来ます。周りを飛んでいるコバエが花の開口部へ達し、中へ滑り落ちたり、毛をかき分けるように潜っていく姿をしばしば見ることができます。「花を正面から見ると、中央部分が明るく、その周りに濃紫色の部分があり、さらに縁辺部は色が薄くなっている。また、開口部の上部には明るい目玉模様もある。コバエの眼力がどの程度のものかは知らないが、この目玉模様は臭いに惹かれて近くまで来たコバエを花へ誘い込むのに役立っているのかもしれない。」と植物生態観察図鑑−おどろき編(全国農村教育協会)で解説しました。
 この奇妙な形の花筒の中には、奥へ向かう毛が密生してコバエを誘い込みますが、この毛が邪魔になって、コバエは脱出することができません。ところが翌日には毛が萎縮してコバエが脱出できるようになります。その間、花にどんなことが起こったのでしょうか。ここには書き切れませんので、
植物生態観察図鑑−おどろき編(全国農村教育協会)をご覧下さい。ウマノスズクサの秘密を13頁にわたって解説しました。

図1 開花初日のウマノスズクサの花。くさい臭いに誘われたコバエが花の筒部へ潜り込んでいく。筒部の毛は奥へ奥へと流れているので、コバエは奥へ進めるが、後戻りができない。
図2 ウマノスズクサの花の解剖図
図3 筒部と喉部の毛。花の筒部へ誘い込まれたコバエは左の柱頭室へ入り込むとこの逆毛が邪魔になって脱出することができない(絶対に出られないということではないが)
図4 柱頭室の奥には6個の葯があり、その上に雌しべの柱頭部が傘のように被さっている。
図5 2日目になると、筒部や喉部の毛が無くなって(萎縮して)、コバエが脱出できるようになる。
図6 2日目になると葯が花粉を出して盛り上がって、コバエに花粉が着き脱出できるようになる。一方、柱頭部は変色して黒ずんでくる。同花受粉ができない仕組みになっている。



☆ ツイッターを始めました。石川の植物のトップページの一番下及びメニュー欄にアイコンがあるのでクリックしてみて下さい。

石川の植物へもどる

 このサイト及び「石川の植物」「mizuaoiの植物記」の全ての写真、文章などの著作権は、引用文・借用画像を除き、mizuaoi(本多郁夫)にあります。著作権法上許される範囲をこえて、著者に無断で転載はできません。「著者の了承を得て転載しました」の断り書きの無い場合には、盗作になります。ご注意下さい。ただし、リンクは自由ですから、承認を求めることは必要ありません。