mizuaoiの植物観察事典                                      

植物生態観察図鑑 おどろき編  
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石川の植物

278 ミズアオイの群生(2014年9月7日)

 9月6日、地元の北國新聞に、「航空自衛隊小松基地の脇を流れる用水で、ミズアオイが大繁殖し、用水を覆い尽くしている。この用水は、基地が管理するもので、浄化装置で濾過した基地の生活排水が流れている。大雨の際に水が道路に溢れる恐れがあるので、清掃を実施するものの、一部を基地内の調整池に移植することで、自然環境保全に最大限配慮したい」との記事が載っていた。石川県絶滅危惧1類とは言え、実態は危ういものである。
 7日、現場を見てきた。巨大な葉に先ず驚いた。最大に近い葉では、幅が約30cm近くもあってたまげた。メジャーで正確に記録しなかったことが悔やまれるが、生活排水のお陰で栄養豊富なのであろう。用水に入って撮影したかったが、道路からの段差も大きく、水量も豊富で、長靴ではとても無理だと思われたので、道路からの観察となった。途中自衛隊の若い隊員がトラックで来て、フェンスの向こうからだが、何をしているのかと尋ねるので花の撮影をしていると言ったら安心して去って行った。基地の方へカメラを向けている不審人物が監視カメラに写っていたので確認に来たのだろう。
 と言うわけで、今年はこの後、根こそぎ除去されることであろう。果実期に入っているものもあったが、完熟にはほど遠い状態であったから、おそらく全滅するかもしれない。
しかし、どっこい、ミズアオイはそう簡単に滅びる植物ではない。かつて、とある施設の横を流れる側溝の一部でも大繁殖した例がある。その側溝が、数年後、完全に干上がって、全くミズアオイが見られなくなっていた。しかし、後年、群落が立派に復元していた例を知っている。どこかから種子が流れてきたことも可能性としてはあるし、コンクリート三面張りの側溝ではあるが、水路の底に種子が残っていたこともあろう。

 ミズアオイのことをさらに詳しくお知りになりたい方は、拙著「知るほどに楽しい植物観察図鑑」(自費出版)をぜひお読み頂きたい。一部のページを掲載するので参考にして頂ければ幸いである。
図1 用水を埋めるミズアオイの群落
図2 ミズアオイの群落
図3 セイヨウミツバチらしきものが盛んに訪れていた
図4 クマバチらしきものも訪れていた
図5 葯の青い雄しべが柱頭の右側にあるものと柱頭の左側にあるものとが存在
図6 1株だけ花の色の薄い株があった(左)
図7 花の色の薄い株が1株だけあった
図8 果序は花後に下向きに曲がる
図9 集団から離れて生育している株もあり、全体の姿が分かりやすかった
図10 知るほどに楽しい植物観察図鑑の1ページ

 
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