mizuaoiの植物観察事典                                      

植物生態観察図鑑 おどろき編  
 「知るほどに楽しい植物観察図鑑」を好評販売して参りましたが、
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石川の植物

276 昆虫探検図鑑1600の紹介(2014年8月31日)

 植物を扱っていると嫌でも昆虫にお目に掛かる。しかし、昆虫はあまりにも種類が多く、同定するとっかかりを知らないので、これまでは、「昆虫がいた」等と記述していたが、少なくとも「〇〇の仲間がいた」くらいの知識はほしいと思っていた。
そんな折、「昆虫エクスプローラ」というサイトを知り、そこの「虫マトリックス」を使えば、かなりの確率で昆虫の名前を知ることができると分かって、光明が見えてきた。なんと言っても無料で見ることができるのでありがたいことである。アシブトハナアブ、アオバハゴロモ、ヨツモンマエジロアオシャクなどは「虫マトリックス」で知った名前である。 
 ところでこの度、私の「植物生態観察図鑑−おどろき編」と同じ出版社、全国農村教育協会から、先の「昆虫エクスプローラ」というサイトを運営する川邊 透氏が「昆虫探検図鑑1600」を出版された。特筆すべきは、切手大の昆虫の写真が載った、大判ポスター「写真検索マトリックス」が付録に付いていて、絵合わせで検索すると名前が分かることである。

 先日、犀鶴林道で撮影した昆虫をさっそく検索に掛けてみた。「チョウ・ガ・トビケラの仲間」「Mサイズ」で絵合わせしたところ、すぐにダイミョウセセリであることが分かった。著者のホームページの「虫マトリックス」で検索しても、これはすぐにたどり着くことができた。

次の昆虫は、アサギマダラであることは知っていたので、検索するまでもないのだが、これも簡単に見つけることができた。写真が載っているので非常に分かりやすい。
 問題はネット上の「虫マトリックス」での検索である。これによる検索は、
(1)1番多い(=面積が広い)色を縦軸で選び
(2)2番目に多い色を横軸で選び
(3)(1)(2)で選んだ色が交わったブロックの中から、当てはまる大きさを選んでクリックすると、候補の昆虫の画像が出てくるものである。
 これについては、アサギマダラを的中させるのは難しかろうと予想していた。予想通り悪戦苦闘となった。画像で見るとおり、1番多い色、2番目に多い色を決めるのが難しかった。このように黒・白・茶の3色がほぼ均等の面積で入っているものは、1番多い色を間違えるとヒットさせることができなくて、めげそうになった。

 その点、画像から選べる「写真検索マトリックス」の場合には、非常に探しやすいのであった。
 日本国内には約3万種もの昆虫がいるそうであるから、1614種の収録ではいかにも少ないが、身近に見られる昆虫の多くは載っているのであろう。また、そのものが載っていなくても類縁のものが見つかれば、〇〇の仲間ということができる。これから、私の自然観察の友として、昆虫を見つけたら、即、名前を知るという楽しみも出てきた。
いままで昆虫を敬遠していたものにとっては、とてつもない朗報となる。皆さまにもお薦めしたい。

図1 ダイミョウセセリ  シラフシロオビナミシャク
図2 ダイミョウセセリ  イチモンジセセリ。 オオチャバネセセリの可能性もありそうだが、この下手な写真では明確に判定できない。
図3 写真検索マトリックス
図4 昆虫エクスプローラの虫マトリックス
図5 アサギマダラ。写真検索マトリックスで検索するのは容易だったが、虫マトリックスで検索するのは難儀だった

訂正(2014年9月3日)
 読者の金岡晃司様から、図1で私がダイミョウセセリとしたものは、シロオビクロナミシャクまたはシラフシロオビナミシャクではなかろうかとのご指摘を頂きました。それを参考に検討したところ、あくまでも、実物を横に置いての観察ではなく、かなりピンぼけでブレのある1枚の写真からの判定ですから限界はありますが、明らかにダイミョウセセリは間違いでした。写真検索マトリックスには載っていない種類である「シラフシロオビナミシャク」だろうというのが私の結論となりました。
ポイントは、前翅に大きな白斑がありますが、その内側というか、体の中心よりに細い2本の白線があることと前肢端の白斑が大きいことです。写真検索マトリックスでは、ダイミョウセセリとシロオビクロナミシャクは隣り合わせに配置されています。少なくともダイミョウセセリでないことには気づくべきでした。昆虫を見る目が全くできていないことに反省させられました。

図2につきまして
イチモンジセセリではないかとのご指摘がありました。
よくネットに出ている翅を閉じたスタイルではなく、翅を開いているので、なじみがないのですが、後翅に4個の白斑があるようです。前翅の円を描いたような白斑もネット上ではめったに見られないのですが、「昆虫研究所」というサイトで確認できました。これなんかは、実物を観察している人にとっては当たり前の常識なのでしょう。「イチモンジセセリ」と訂正致します。

さらに追加の訂正が必要になるかも知れません。とにかく昆虫も(植物も)難しいです。3万種もあると言われる昆虫を1614種だけしか記述できない制約がありますので、なかなか絵合わせだけでは決定が難しいのですが、ぐんと近づくことはできそうです。最後は、慎重にして詳細な観察眼で見極めなければなりません。これを機会に経験を積んでいきたいと思います。名

 
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