mizuaoiの植物観察事典                                      

植物生態観察図鑑 おどろき編  
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石川の植物

263 6月の加賀海岸(2014年6月17日)

図1 ノハナショウブの大群落。2014年6月17日撮影。ほぼ昨年(図2)なみであるが、最盛期をちょっと過ぎた感じ
図2 ノハナショウブの大群落。2013年6月17日撮影。これまでの17年間で最もよく咲きそろった状態。植物生態観察図鑑−おどろき編−に収録した写真
図3 岩盤に波が激しくぶつかっている
図4 荒波によって陸地が削られ、海食崖ができる。崩れ落ちた岩石が見えている
図5 波の来るような場所に生えるので、ナミキソウ(波来草)と呼ばれる
図6 ハマゴウに寄生したアメリカネナシカズラ
図7 ネナシカズラツルコブフシと呼ばれる虫こぶが見られ、中にはマダラケシツブゾウムシの幼虫が入っている
図8 こんなのが入っていた
図9 赤く太いネナシカズラに巻き付いたアメリカネナシカズラ(細くオレンジ色〜黄色のつる)
図10 アメリカネナシカズラに寄生されたハマゴウの葉が赤銅色に変色していることがよく見られる
図11 アメリカネナシカズラに寄生されて枯死した可能性のあるウンラン
図12 アメリカネナシカズラの花。平開ないし反転する5個の花弁、5個の雄しべ、2個の柱頭と2個の花柱、房のように切れ込んだ付属体が見える。
アメリカネナシカズラの詳しいことは「知るほどに楽しい植物観察図鑑」の156から166ページをご覧下さい
図13 クズに寄生したネナシカズラ

 石川県の加賀海岸は、長さ約5kmの海食崖と長さ約4.4kmの海岸砂丘で知られた景勝の地です。
この海食崖の各所にハナショウブの原種といわれるノハナショウブの群落が見られます。
1998年以来17年間、この場所を訪れていますが、なかなか最盛期に巡り会う機会は少なく、今年もいま1歩という状態でした。
これまで撮影した中では、昨年6月17日に撮影し、植物生態観察図鑑−おどろき編の96〜97ページの見開きに使ったのが最高の景色でした。
 海食崖というのは、陸地が激しい波の浸食によって切立った崖になったところです。この日も激しい波が岩盤に打ち付けていました。遠く加佐ノ岬を見ると大きな岩の塊が崩れ落ちています。何十年前、あるいは何百年前に崩れたものでしょうか。
 その後、砂丘の方にも足を伸ばしました。2ヶ月ぶりです。
4月には未だ葉だけだったナミキソウ(波来草)もしっかり咲いていましたが、今日のお目当てはネナシカズラとアメリカネナシカズラです。
アメリカネナシカズラはあらゆるものに寄生して盛んでした。ところどころにはネナシカズラツルコブフシと呼ばれる虫こぶが見られ、中にはマダラケシツブゾウムシが入っています。名前には「ネナシカズラ」と付いていますが、未だかつてネナシカズラに付いているのを見たことはなく、アメリカネナシカズラだけです。
 アメリカネナシカズラはハマゴウにもよく寄生するのですが、寄生を受けたハマゴウの葉が赤銅色に紅葉しているのをよく見かけます。葉が枯れる寸前の状態を表しているのでしょうか。また、寄生されて枯れたウンランも見ました。もっとも、枯れた原因が寄生によるものかどうかは不明ですが。


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