mizuaoiの植物観察事典                                      

植物生態観察図鑑 おどろき編  
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石川の植物

259 ハマワスレナグサ等(2014年5月20日)

図1 ハマワスレナグサの花は、はじめ黄色く咲いて、後に青くなる。
図2 ノハラムラサキ
図3 ノハラムラサキの花序。花ははじめピンクで、開くと青くなる。
図4 ワスレナグサの花序。花はノハラムラサキ同様、はじめピンクで、開くと青くなる。
図5 図5〜7は、同じ画面サイズで撮影してあるので、それぞれの花の大きさを比較できる。スケールは0.5mmなので、花の直径は2mm強と極めて小型の花である。
図6 図5〜7は、同じ画面サイズで撮影してあるので、それぞれの花の大きさを比較できる。スケールは0.5mmなので、花の直径は約4mmである。
図7 図5〜7は、同じ画面サイズで撮影してあるので、それぞれの花の大きさを比較できる。スケールは0.5mmなので、花の直径は8.5mm強と、この仲間では大型の花である。
図8 図8〜10は同じ画面サイズで撮影してある。ハマワスレナグサだけ果柄が短い点に注目。
図9 図8〜10は同じ画面サイズで撮影してある。ハマワスレナグサだけ果柄が短い点に注目。
図10 図8〜10は同じ画面サイズで撮影してある。ハマワスレナグサだけ果柄が短い点に注目。
図11 ノハラムラサキの萼の毛の顕微鏡写真

  自宅の庭では、ただいまハマワスレナグサやノハラムラサキ、ワスレナグサが開花中です。
瑠璃色のきれいな花ですが、小さすぎて鑑賞価値の低いのが難点です。
もっとも、いずれもヨーロッパ等原産の帰化植物なので、嫌う人も居るかも知れませんが。
 ハマワスレナグサについては、石川の植物のFILE116で解説してありますのでそちらをご覧下さい。はじめに黄色く咲いて、後に青くなるのが特徴です。
 ノハラムラサキはハマワスレナグサよりは大きな花を咲かせます。
 自宅にはもう一つ園芸店で「ワスレナグサ」のラベルを付けられた植物を植えています。
ヨーロッパでワスレナグサ、「Myosotis scorpioides L. true forget-me-not」と呼ばれている植物は直径が7〜9mm程もある大型の花を付け、萼の毛がすべて平伏するのが特徴で、他の種類と見分けるのが容易とのこと(原色日本帰化植物図鑑 長田武正)です。
 しかるに園芸店で購入したワスレナグサは、花の直径は8.5mmほどですから大きさについては当てはまるのですが、ハマワスレナグサやノハラムラサキと同様に萼の毛は筒部では鉤型に曲がった毛で、裂片の部分ではまっすぐな毛です。ヨーロッパで言われるワスレナグサとは別物なのです。このことについて原色日本帰化植物図鑑では「現在ワスレナグサの名で広く栽培されるものはノハラムラサキにはなはだ近く、花の大きいこと以外にはほとんどちがいがみられない。」とあります。
日本帰化植物写真図鑑(全国農村教育協会)のノハラムラサキの記述でも、「花卉としてワスレナグサとして売られているものにごく近いとされる。」とあります。
 つまり、園芸店で売られていたワスレナグサは、真のワスレナグサではないということです。では、一体何者なのでしょうかね。


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