mizuaoiの植物観察事典

250 サネカズラ(実葛)(2013年11月6日)

図1 今年は大豊作
図2 今年は大豊作
図3 集合果(大きいものでは直径45mm)
図4 花托は赤い。稔らなかった雌しべもある
図5 果実(直径7〜8mm)と中にあった種子。それぞれの果実には1〜3個の種子が入っていた
図6 雄花(8月)
図7 雌花(8月)

 石川県樹木分布図集によると県内では、いわゆる能登外浦を除く全域の比較的低地に分布しています。
 夏に咲く花(特に雄花)はぞくっとするくらいに美しいのですが、果実がまた目の覚めるような美しさです。自宅には多数の実生株が育っています。昨年はまったく果実ができませんでしたが、今年は大豊作です。うれしくてたまりません。
 雌しべの付いていた箇所は花托と呼ばれ、熟してくると花托は赤く球状に膨らみ、小さな球形の赤い果実(液果)を多数付けた集合果(直径約4.5cm)となります。この姿を見ると、私は郷土の和菓子「ささげ餅」を思い出します。それぞれの果実の中には1〜3個の腎臓形の種子が入っています。

 石川の植物でもサネカズラは取り扱っており、そこでは「枝の皮に含まれる粘液を水に混ぜて、びんつけ油の代わりに整髪に使った」と書いてありますが、一部誤記があります(未だ訂正してありません)。自分で観察しないで引用で書いたためです。何事も検証(確認)が大事です。この度、検証した内容をもとに「知るほどに楽しい植物観察図鑑」の続編にあたる「植物生態観察図鑑 おどろき編」を執筆し、先日、初校を済ませました。おそくとも来年の3月中旬には完成する予定です。
御期待ください。

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