mizuaoiの植物観察事典

247 輪島産オニバスその後(2013年8月29日)

図1 直径1.5mのプールで栽培中のオニバス(2013年8月12日)
図2 最初の果実の融解で散らばった種子(2013年8月28日)
図3 24個の種子が浮かび、1個が沈殿し、9個のしいなが見られた。(8月28日)
図4 種子は水面すれすれに浮かんでいる。種子は、果実の果皮が溶けると塊になって水中に出、その後次第に分散するが、十分分散する前には、水中に潜っている種子もある。(8月28日)
図5 翌29日の朝。仮種皮は腐って相当白くなっているが、未だ種子は浮かんでいる。

 7月26日に輪島産オニバスの1番花が開花したことを報告致しました。
その後順調に生育を続けましたが、従来栽培に使っていた水槽はいかにも狭く、大きく育った葉なら2枚で全面を覆ってしまいます。重なった場合、下になった箇所は早期に枯れてしまいます。それでは面白くないので、今年は思い切って直径1.5mの家庭用ビニールプールを買って、苗を移植してみました。
 広々とした水面に大きな葉をゆったりと広げて快適のように見えました。葉の大きさも長径で85cmにまで育ちました。ところがこのように大きくなると、数枚の葉が広がると、プールでも窮屈になってしまいます。それでも連日のように開花が見られました。
 8月28日の早朝、オニバスの状態をチェックしたところ、種子が散乱していました。オニバスは閉鎖花が多く、それがまた良く種子をつくるので、この種子が開放花に由来するものか、閉鎖花に由来するものかがはっきりしませんが、おそらく1ヶ月くらいで熟するのでしょう。
 この時得られた種子は浮かんでいるのが24個、沈んだのが1個、しいなが10個でした。昨日の夕方から今朝の未明にかけて熟したもののようです。翌29日には、仮種皮は腐って白くなりましたが、未だ浮かんでいます。30日にはほとんど沈んでしまうでしょう。この浮かんでいる時期、特に初日の色鮮やかな時に水鳥に食べられることによって、分布を広げることができるのだろうと考えています。

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