mizuaoiの植物観察事典

241 ハナハマセンブリ、ベニバナセンブリ(2013年6月10日)

図1 6月8日に今年初めて咲いたベニバナセンブリとハナハマセンブリ
図2 ハナハマセンブり。5弁花が普通だが、6弁花もよく見られる
図3 ベニバナセンブリ。これも6弁花で、葯は未だ裂開していないスケールは1/2mm
図4 ベニバナセンブリ。葯がきれいに捻れた
図5 ハナハマセンブリにヒラタアブが花粉を食べに来た
図6 ハナハマセンブリ。図5と同じ花序。2日目には開花した花の数が増えた
図7 左が9日に開花したベニバナセンブリで、右が2日目のベニバナセンブリ
図8 両者の特徴の違いを言えとなるとかなり難しいが、確かに異なる

 ハナハマセンブリが咲き出しました
 昨年のデータ(mizuaoiの写真館217)では、ベニバナセンブリが6月8日に、ハナハマセンブリが6月12日に開花したと記録されています。
 今年は、両者共に6月8日に開花しました。
 ベニバナセンブリとハナハマセンブリはよく似た植物で、クローズアップで見ないと区別が難しいことになっています。引いた全体像の写真では間違って名前を付けられていることもしばしばです。
 例えば、日本の帰化植物 平凡社 初版第1刷 のベニバナセンブリの写真はハナハマセンブリのように見えます。日本帰化植物写真図鑑 全国農村教育協会 第1刷 のベニバナセンブリの写真もハナハマセンブリの写真ですが、こちらは、ハナハマセンブリの間違いであることに気づいて、正誤表が配布され、解説文もハナハマセンブリに書き換えられています。
 このように両専門書が写真を間違え、しかも両書共にハナハマセンブリの写真であるということで、ベニバナセンブリの実態が分かり難くなっています。
 したがってネット上の記事でも間違いが多くなってます。
しかし、クローズアップの写真で見ると両者は明らかに区別ができます。ベニバナセンブリは柔らかな紅色で、ハナハマセンブリはくっきりとした紅色です。
 ついでに、ネット上では、ハナハマセンブリをハマハナセンブリと誤記してあるものも見られますので注意が必要です。
 花を見れば明らかに異なるのですが、ほかに違いは無いのでしょうか。じつは私も、今年のハナハマセンブリについては、花が咲くまではベニバナセンブリの積もりでいたのです。花を見て予想と違っていて驚いたのですが、そうやってしげしげと両者を比べていますと、違いが結構あることが分かりました。
 どうでしょうか、皆さん、図8をよく観察して違いに気づかれますか。気づかれた方の観察眼は、相当なものであると、僭越ながら評価させて頂きます。
 詳しいことは、来年(2014年)の1ないし2月に完成予定の「植物観察手帖(仮題)」で発表させて頂きますのでお楽しみに。

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