mizuaoiの植物観察事典

238 マツグミ(2013年5月17日)

図1 赤く熟したマツグミの果実
図2 この株では未熟のものが多かった
図3 果実は6mmほどの球形
図4 マツグミの茎はツタのように巻き付き寄生根を下ろす
図5 狐が道案内

 石川県には非常に稀なんですが、寄生植物のマツグミというものがあります。
主にアカマツに寄生して、小さなグミの実のような果実を付けるので、マツグミと呼ばれているのでしょう。
 寄生植物とはいえ、ヤドリギのように緑色の葉をもって光合成をすることができるのですが、根が地に付いていないので、光合成に必要な「水」を自分で土から吸収することができません。宿主(アカマツ)から頂かなければなりません。また、タンパク質を合成するための窒素分や、その他の生きるのに必要な無機塩類も宿主から横取りします。
このように、光合成を行う能力はあるが、必要なものを宿主に依存する生活様式を「半寄生」といいます。
 普通は、高いところの枝に寄生していることが多いので、詳しく見たことのない人がほとんどでしょう。
 畏友のOさんから、手の届くような低いところに寄生しているマツグミがあると教わり、見てきました。なんとここでは、アカマツに寄生したものとクロマツに寄生したものとの両方をみることができました。
いまの時期、果実が真っ赤に熟するのですが、この日見たのは、緑色のものが多かったのは残念でした。しかし、鳥が食べた後の糞として排泄され、クロマツの枝に貼り付いている種子を見ることができたのは大収穫でした。
花は7月から8月にかけて咲くので、できれば花の時期にもう一度訪ねてみたいと思っております。
 おまけは、狐です。数メートル先の道路上へひょっこり現れて、私にはまったく気がつかずにトコトコと歩いて行ったのです。驚きました。
 マツグミのことをここで詳しく説明するスペースがありませんので、石川の植物の「FILE83 マツグミ」をご覧頂ければ幸いです。


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