mizuaoiの植物観察事典

218 カラスビシャクの2度目の春(2012年8月22日)

図1 8月21日のカラスビシャク。花茎ばかりが立っている。 
図2 4月29日の花盛り。こんなに差があるとは、これまで気がつかなかった。
図3 1階は雌花の集合、2階は雄花の集合、1階の天井(2階の床)の一部分に穴が開いていて昆虫が2階から1階へ移動し、出口から抜け出す。

 長らくご無沙汰していました。
6月11日に報告したベニバナセンブリとハナハマセンブリはもうほとんど花が残っていません。随分時間が経ってしまいました。この間取材したものは色々あるのですが、とにかく公私ともに忙しくてアップすることができずに居ました。
 今日はカラスビシャクの話題です。
 カラスビシャクはだいたい4月下旬頃に開花の盛りがあります。自宅にはカラスビシャク専用プランターがあり、おそらく数百個体が生育しています。すべてが花を咲かせるわけではありませんが、プランターの中はカラスビシャクがひしめいています。
 花が終わり、果実が熟したあと、カラスビシャクは一度地上部がほとんど枯れてしまいます。そして今、8月中旬には、春ほど多くは咲かないのですが、2度目の開花期を迎え、今日現在、9本の花茎がにょきにょきと上がっています。
 地表には小さな葉と珠芽がどっさり見られます。
今日はサービスとして、2階建てになっている花序をmizuaoiの写真館でご紹介します。
1階部分は雌花の集合住宅、2階部分は雄花の集合住宅になっています。1階の天井・2階の床の一部には穴が開いていて、2階から入った昆虫が花粉まみれになって、穴から1階へ下りて雌花を受粉して、1階に開いた出口から出て行くということになっています。雌花へ来た虫を閉じ込めて逃がさないマムシグサに比べると優しい仕掛けと言えるかもしれませんね。


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