mizuaoiの植物観察事典

216 石川県の新帰化植物ハイコウリンタンポポ?とキバナコウリンタンポポ?(2012年6月8日)

図1 ハイコウリンタンポポ 丈の高さ20cmほどの小草が盛り土の斜面にあった。オオキンケイギク、フランスギク、ヤナギハナガサなども近くにある。 
図2 ハイコウリンタンポポ 画面中央右の方へ匐枝を伸ばしている。
図3 ハイコウリンタンポポ 匐枝は白長毛に覆われている。
図4 ハイコウリンタンポポ 総苞には星状毛、基部が黒く先端が腺になった腺毛、基部が黒く先端が細長く伸びた白長毛とがある。
図5 ハイコウリンタンポポ 花冠の背面に多少不安定だが橙赤色の筋がある。頭花の直径は約2.5cm。
図6 ハイコウリンタンポポの葉の表面には白長毛が散生する。
図7 ハイコウリンタンポポの葉の裏面には白長毛が密生する。
図8 ハイコウリンタンポポの果実。
図9 ハイコウリンタンポポとキバナコウリンタンポポの頭花の比較。
図10 キバナコウリンタンポポの花冠の背面は黄色。
図11 キバナコウリンタンポポは背が高い。
図12 キバナコウリンタンポポは50cmを超えている。
図13 キバナコウリンタンポポ、ハイコウリンタンポポ、オオキンケイギクが同居している。

 石川県立自然史資料館の植物担当の学芸員である中野真理子氏から、小草を見せられて、「コウリンタンポポに似ているがどうか?」と意見を求められました。私自身、コウリンタンポポを見たことが無いので分からなかったのですが、閃いたのは、ちょうど帰化植物MLで話題になっていた「ハイコウリンタンポポ」でした。
 さっそく現場を見てきました。ハイコウリンタンポポは未だ日本の図鑑には載っていなくて、特徴もはっきりしないのですが、これに違いないと勝手に決めてしまいました。その理由は、以下のとうりです。
 最初に目に入ったのは、高さが50cm近くもある植物でした。これがどうも、「キバナコウリンタンポポ」のようなのです。次いで目に入ったのは高さが20cm位しかない植物です。両者は背丈の他に頭花の大きさが明らかに異なり、また頭花の付き方もはっきりと異なっていました。しかし、開花前の頭花(蕾)の様子はまったくそっくりで区別が付かないのです。
 大きい方が「キバナコウリンタンポポ」なら、小さい方はきっと「ハイコウリンタンポポ」に違いないという、あまり科学的ではない同定の仕方です。ここは、どうしても、帰化植物に詳しい、帰化植物MLの先輩方のご意見を拝聴しなければなりません。

  両者でもう1点大きく異なるところは、ハイコウリンタンポポと思っている方の舌状花の背面に、橙赤色の筋が入っていることです。これは大きな特徴と思います。花冠が橙赤色のコウリンタンポポの「血」が、ハイコウリンタンポポの方に残っているようで興味深いです。
 さて、この2種類の植物はなんと同定すれば良いのでしょうか。

アドバイスをよろしくお願いいたします。




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