mizuaoiの植物観察事典

212 センダイハギ(千代萩)(2012年5月16日)

図1 この後、イタドリが伸びてきてセンダイハギを覆うようになる 
図2 センダイハギの花序。背後の白いものは、ごみの発泡スチロール。
図3 花
図4 センダイハギは漂着ごみの間から生えており、センダイハギの生育帯より下部には漂着ごみがほとんど無い。

   今日は、能登の海岸へセンダイハギ(千代萩)を見に行ってきました。
北国の海岸では、さほど珍しいものではないようですが、おそらく南限の産地になると考えられる石川県では非常に珍しいもので、絶滅危惧1類の扱いになっています。
 石川県では、絶滅のおそれのある動植物の中でも、特に保護の必要性が高いものを「石川県指定希少野生動植物種」として指定しております。これまで、植物ではイソスミレ、サギソウ、トキソウ、サドクルマユリ、エチゼンダイモンジソウ、オキナグサ、ウミミドリ、イシモチソウ、トウカイコモウセンゴケ、ヒメヒゴタイ、センダイハギの11種が指定されています。
 石川県指定希少野生動植物種については、その生きている個体の捕獲、採取、殺傷又は損傷は原則として禁止され、知事の許可なくそれらの行為を行うと罰則(6月以下の懲役又は30万円以下の罰金)が科されます。
 石川の植物 FILE 16 で紹介した群落は、おそらく1986年に撮影したものですが、その頃に比べて生育密度は明らかに減少しています。長さ20数メートル、幅数メートルの極めて狭い範囲に、開花株が百数十株はありそうでした。未だ開花の初期でしたから、もう少し経てば、花の数が増えるかもしれません。
 図4でお分かりのように、漂着ごみの間から辛うじて生えています。そういう場所が好きなんでしょうかね。ごみが好きという意味ではなく、冬の荒波が打ち寄せる波打ち際が好きなんでしょう。

石川の植物へもどる

 このサイト及び「石川の植物」「mizuaoiの植物記」の全ての写真、文章などの著作権は、引用文・借用画像を除き、mizuaoi(本多郁夫)にあります。無断転載はできません。
リンクは自由です。承認を求めることは必要ではありません。