mizuaoiの植物観察事典    

189  タカサゴユリが大繁殖(2011年8月22日)

図1 大繁殖したタカサゴユリ(2011年8月22日)
図2 大繁殖したタカサゴユリ(2011年8月22日)
図3 花被片外面が赤紫色のもの(2011年8月22日)
図4 花被片外面が白色のもの(2011年8月22日)
図5 2007年9月5日のようす

 今時、道路脇や人家の庭や空き地にテッポウユリのような白く大きな花を付けるユリが見られますね。一応、帰化植物の「タカサゴユリ」ということにしておきます。
 花が大きく美しいので、草むしりの時も除草の対象から外されて、保護されたり、空き地などに生えているのを庭に移植されたりして保護されるので各地ではびこっています。
しかも在来の多くのユリが種子から開花まで数年かかるのに、このユリは条件が良ければ1年で開花でき、沢山の種子を作り、その種子からまた増えるということを繰り返すので大繁殖しています。
 テッポウユリと思っている人も居ますが、タカサゴユリの方が随分と葉が細いことで区別がつきます。
 最後の画像を見て下さい。2007年、私の自宅の近所で、非常にまめに除草をする家があるのですが、このタカサゴユリだけは大事にされていました。この2007年は数株しかなかったのですが、4年後の今年は、ブロック塀の縁は、タカサゴユリで一杯になってしまいました。
 日本の帰化植物(平凡社)では、タカサゴユリは台湾原産で、「花被片の外面中肋に沿って、赤紫色を帯び、」と記載されています。また、「テッポウユリとタカサゴユリとのあいだにシンテッポウユリという雑種ができ、それはタカサゴユリによく似ているが、花は普通白色である。」との記載があります。
 そこで、花被片に赤紫色を帯びていないものを「シンテッポウユリ」と呼ぶ見方もできますが、はじめ数株から始まったこの群落の中に図3(赤紫色を帯びる)や図4(白色)の花が混ざっていることを考えると、花被片の色具合だけではタカサゴユリとシンテッポウユリを識別することができないことが分かります。真相は私にもよく分かりませんので、一応「タカサゴユリ」としておきます。

☆ 「石川の植物」には、タカサゴユリのFILEがありますので、詳しくはこちらをごらん下さい。  http://w2222.nsk.ne.jp/~mizuaoi/

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