mizuaoiの植物観察事典    

188  ヒキヨモギは隔年開花?(2011年8月15日)

図1 参考図:昨年8月にはこんなに育っていたヒキヨモギ(2010年8月24日)
図2 参考図:昨年は、くちばし状の大きな花が咲いていた。(2010年8月24日)
図3 参考図:名前不詳の昆虫が来ていた(2010年8月24日)
図4 ハマナスは、残り花もあったがほとんどが果実になっていた(2011年8月15日)
図5 重機で痛めつけられて枯れたハイネズ(2011年8月15日)
図6 木材関係のごみは完全には除去されていなかった(2011年8月15日)
図7 海岸に植え込まれたハマユウ(2011年8月15日)
図8 重機で作られた轍の跡へ伸びてきたネコノシタ(2011年8月15日)

 先日、7月1日のmizuaoiの写真館184でカセンソウを紹介した海岸へ再び行ってきました。
ここには、ゴマノハグサ科の半寄生植物「ヒキヨモギ」が生育しています。ところがこのヒキヨモギ、年によってみることができないのです。2008年9月5日には、花期に遅かったのですが、それでもいくつかの残り花を見ることができました。2009年にはいくら捜しても見つかりませんでした。そして2010年8月24日には、少し遅かったのですが、かなりの花をみることができました。この時点で、もしかしてこの海岸では1年おきに発生しているのではないかと気がつきました。ですから今年の様子が非常に気になっていました。
 予想的中で、今年は全く見つかりませんでした。こうなると、来年発生するかどうか、に期待がかかってきます。
 ヒキヨモギは、はじめの1年間を地下で気長にじっくりと株を育てて、次の年に開花するという生活史をもつのかもしれません。観察することにしましょう。半寄生植物だけに、種子をとってきて播いても育てることができず、観察には手間の掛かる相手です。

(注:半寄生植物というのは、葉緑素をもつので光合成を行うことができるが、栄養分の一部を寄生する宿主から得る植物。ツクバネ、カナビキソウ、ママコナ、ヤドリギなど。)

 前回、この海岸、ごみ処理の重機で荒らされていたと報告しましたが、その痕跡は未だ残っていました。木材関係は未だ山積みのままでした。けしからんのは、昨年から気がついているのですが、ハマユウを植えた不心得者が居るのです。冬の間に枯れるかなと思っていたのですが、元気に冬を越したようです。地元の人でしょうか、良かれ、海岸を美化しようとしてやったのでしょうが、困りものです。こんな所行を「花ゲリラ」と呼ぶと聞いたことがあります。しかし、ネコノシタは健気で、どんどん茎を伸ばしていました。


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