mizuaoiの植物観察事典    

183  ユウゲショウとベニバナセンブリ(2011年6月12日)

図1 用水の壁面に咲くユウゲショウ
図2 アカバナユウゲショウも良い名だ。葯が薄ピンク色なのが少し気になる。
図3 茎の上部には上に曲がる毛が多く(左)、下部はほとんど無毛(右)
図4 葉
図5 若い果実。8稜形であることがわかる
図6 ベニバナセンブリ:開花初期には、葯は捻れていない
図7 ベニバナセンブリ:午後には、葯が捻れて花粉を絞り出して(?)いる

 用水のブロック壁の隙間に、なにやらアカバナ科の花が見えました。
 私としては初めてお目に掛かった南アメリカ原産の帰化植物ユウゲショウ(アカバナユウゲショウ)と同定いたしました。もし、同定間違いでしたらご教示下さい。
 ただ、いくつか不審な点があります。
(1)日本帰化植物写真図鑑では「全体に白色の毛を布き」、日本の帰化植物では「茎には剛毛があり、しばしば長毛が混ざる」とあることです。
図のように、茎の上部には上へ曲がった毛が多くありますが、茎の下部はほとんど無毛でした。毛の有無には個体差が多いこともありますから、良しとするにしても、普通、曲がった毛があるときは何か言及してあるはずで、「剛毛」で済ませるとは思えません。
(2)野に咲く花には「葯は白色」とあるのですが、どうも薄いピンク色をしています。
(3)同じく野に咲く花では「柱頭は4裂して平開し、花と比べてよく目立つ」となっており、大きな柱頭の写真がありますが、それに比べると柱頭は貧弱です。しかし、この点は見方によっては許されるでしょう。野に咲く花の写真が極端すぎるのではないかと思います。
(4)日本の帰化植物では「柱頭は花時に葯に囲まれる」となっていますが、葯に囲まれているというふうには見えません。

 細かい点で、不審なこともありますが、全体の印象は、日本帰化植物写真図鑑のユウゲショウの下の写真とそっくりです。私としては、(2)〜(4)は許容できると思いますが、(1)の毛の具合がどうも納得いっておりません。
 どなたか、ユウゲショウをご存知の方、ご教示お願いいたします。


 長年観察を続けているベニバナセンブリが今日、全部で10花、開花しました。今季初です。
最初の画像は、午前8時38分です。葯には縦の裂け目が入っていますが未だ花粉はほとんど出ていません。曇り空で風が強く、マクロ撮影が困難でしたので、室内へ取り込んでストロボ撮影をしたので、背景が黒く落ちています。その後外出して、昼頃帰ってみると、暗い室内に置いていたため、花が半ば閉じてしまっていましたので、続きは、別の株を取り込んで撮影しました。見事に葯が捻れて花粉を吐き出しています。この姿はいつ見ても惚れ惚れしますね。

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