mizuaoiの植物観察事典    

178  ハタザオ(旗竿)とハマハタザオ(浜旗竿)(2011年5月19日)

図1 ハタザオの全形。写真写りは良くないが、ハマハタザオより背が高い。
図2 ハタザオの葉や茎は緑白色
図3 ハタザオの花はハマハタザオに比べて遙かに小さい
図4 ハタザオの花
図5 ハマハタザオの花
図6 ハマハタザオの果実は外から見ても、種子が1列に並ぶのがわかる
図7 ハタザオの種子は2列に並ぶ
図8 ハマハタザオの種子は1列に並ぶ

 先日、海岸へ行きました。ここにはハマハタザオが沢山あるのですが、ふと、趣の異なるハタザオ類
に出会いました。たぶん帰化植物だろうと思い、同定の参考になる程度の撮影をして採集してきました。
 帰って、帰化植物図鑑を見ても該当がありません。それでは在来種なのかと調べ直すと、どうも「ハタ
ザオ」そのもののようです。一番のよりどころは、葉の質感が、ムシトリナデシコを思わせる緑白色であ
る点でした。
 石川県では比較的少なく、レッドデータブック2010年版では、「準絶滅危惧」の扱いとなっており、私と
しては初の対面でした。
 ハマハタザオはハクサンハタザオ、ヤマハタザオなどのいわゆるハタザオ類の属するArabisですが、
ハタザオはTurritis で日本にはハタザオ1種だけがあります。
 決定的な同定の鍵は、Turritisの種子が2列に並び、Arabisの種子が1列に並ぶという点です。確認し
ました。2列に並んでいました。「ハタザオ」に決定です。
 わずかに数株だけしか見られませんでした。この場所は最近10年ほど、毎年訪れているのに、これま
で全く気がつきませんでした。どこからどうやって分布したのか、全くの謎です。

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