mizuaoiの植物観察事典    

173  ミドリキンキマメザクラとマルバマンサク(2011年3月26日)

図1 ミドリキンキマメザクラ(完全なミドリキンキマメザクラとは言えない)。
図2 正面から見ると普通のキンキマメザクラとほとんど変わらない。
図3 2004年に撮影した完全なミドリキンキマメザクラ(参考図)
図4 蹄の先が2つに割れたカモシカの足跡
図5 アカマツの倒木が、マルバマンサクの大木を一撃して裂いてしまった。 
図6 花弁の根元に蜜腺となった仮雄しべが見える。
図7 花の中心部の拡大。
図8 ベニバナマンサクと並んで。

  今年の3月は異常な気がします。晴れては降り、晴れては降りでなかなか雪が収まりません。例年
春分の日に観察しているナニワズ自生地でも、今年は開花中は1株だけで、後はすべて蕾のままでし
た。春の訪れが10日は遅いような気がします。いずれは追いついてくるでしょうが。
 3月24日に、私が講師をしている北國新聞文化センターの受講生7名と、近くの山へマンサク観察を
主目的に出かけました。それまで晴れていたのに、出かける頃から雨になってきましたが、計画実行
です。途中思いがけずにミドリキンキマメザクラに出会いました。と言っても完全な緑ではなく、花弁
に少しピンクの残っているものでしたが。
 突然カモシカが現れて驚きましたが、本体は藪の中へ潜ってしまい撮影できず、特徴ある足跡だけ
の記録となりました。目的地(自称マンサクの丘)へ着いた頃には、大輪の雪が激しく降り注ぐ本降り
になっていました。ここは花弁が黄色のマルバマンサクの他、ニシキマンサク、ベニバナマンサクも見
られる隠れた名所です。枯れたアカマツが倒れてマルバマンサクの大木をへし折っていました。幹を
ボッキリと折られながらも鮮やかな黄色い花を咲かせていました。この木が枯れることは目に見えて
いましたので、一部の枝を折り取って、ベニバナマンサクと並べて写真を撮ることができました。しかし
マンサク観察の肝は花色の変異ではありません。4個の仮雄しべが蜜腺になって蜜を出していること
です。
蜜腺は小さいうえ花弁と同色なので、通り一遍の観察では目に付きません。ルーペでも目を凝らさな
ければ分かり難いのですが、デジカメで撮影して拡大するとよく分かります。こういったルーペ代わり
のデジカメ利用もよいものです。

 典型的なミドリキンキマメザクラおよびマルバマンサクは石川の植物のFILEで解説してありますの
で、ご覧下さい。

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