mizuaoiの植物観察事典    

170  ウサギゴケ(兎苔)(2011年2月3日)

図1 特にウサギと似ているとも思われないが、花弁の上唇の深く裂けている姿が、ウサギの耳を連想
させるのだろう。
図2 ミミカキグサの仲間らしい横顔だ。
図3 花の横幅は約5.5mm。小さい花だ。
図4 ポットの中で葉を茂らせた様子から「苔」という呼ばれ方も生まれるのだろう。 
図5 ポットから掘り出してみた。地下茎がポットの周囲でびっしりと絡まっていた。
図6 ポットから掘り出してみた。捕虫嚢がいくつも見えている。
図7 水苔に絡まっていたので、ほぐすのが大変だったが、捕虫嚢をはっきり見ることができた。
図8 捕虫嚢
図9 捕虫嚢を切断。左は捕虫嚢の中にあった死骸である。昆虫の類なのかダニの類なのか不明。
図10 上記の餌を拡大した。
図11 捕虫嚢を切断すると、中にはX字型あるいはH字型とも見える多数の吸収毛がある。

 卯年の今年、何か兎に因んだものはないかと考えていたところ「ウサギゴケ(兎苔)」というもののある
ことが分かりました。
 苔と付いていますが、「苔」ではなく、 Utricularia sandersonii(サンダーソニー ミミカキグサ)と呼ばれ
るタヌキモ科ミミカキグサの仲間です。ネットで購入しました。ポットで680円、速達送料が735円でした。
この時期にも花が咲いているというのがうれしかったです。
 丸みを帯びた普通葉がポット全面に隙間無く茂り、2cmほどの花茎を伸ばし、横幅が約5.5mmという
小さい花をつけます。特にウサギと似ているとも思われませんが、花弁の上唇の深く裂けている姿が、
ウサギの耳を連想させるので付いた名なのでしょう。
 地中に張り巡らされた地下茎(?)にはいくつもの捕虫嚢が付いていました。
食虫植物なので、土中の微小生物を捕虫嚢に吸い込んで栄養の補いにしているのですが、外からでは
よく分かりません。切断してみました。
 切り開いた中に透明な小動物が転がっていました。捕虫嚢が観察中に乾かないようにと水滴をかけた
ら、この小動物が流れ出してしまったので、捕虫嚢の中にあったという証拠写真としては弱いものになっ
てしまいましたが、確かに袋の中に入っていました。この小動物が透明だったのは、栄養分を吸収されて
しまった抜け殻であったためと考えていますが、そもそも何者でしょうか。土中に住む昆虫類かと思います
が、ダニの仲間かもしれません。
 どなたか詳しい方に、ヘルプをお願いします。

 タヌキモやミミカキグサの仲間の捕虫嚢の中には、栄養分を吸収するための吸収毛というX字型あるいはH字型にも見える毛がありますが、袋を構成する細胞同様ほとんど透明なので目をこらしてご覧下さい。

石川の植物へもどる

 このサイト及び「石川の植物」「mizuaoiの植物記」の全ての写真、文章などの著作権は、引用文・借用
画像を除き、mizuaoi(本多郁夫)にあります。著者に断り無く転載はできません。
リンクは自由です。承認を求めることは必要ではありません。