mizuaoiの植物観察事典    

166  ヒメヒゴタイ(2010年10月18日)

図1 浜辺に咲くヒメヒゴタイ
図2 浜辺に咲くヒメヒゴタイ
図3 草むらの中にもたくさん咲いている。
図4 園芸種かと思えるほどに美しい
図5 左下の頭花はまだ蕾で、総苞片の付属片が美しい。開花した小花には雄性期から雌性期にかけ
てのいろいろの段階の花が見えている。
図6 中央上は雄性期の始まり。他は雌性期で、雌しべの柱頭が反転して、花粉を受け取っている。

 今年もヒメヒゴタイの季節がやってきました。
 山溪ハンディ図鑑では「山地草原に生える」とありますが、石川県の海辺には海岸型の丈の低いヒメヒ
ゴタイが生育しています。ハマナスなどの藪の中ではハマナスと同程度まで丈が伸びていますが、エゾ
オオバコやカワラヨモギの生える砂浜に生育するものは海からの強い風を受けて丈が低く、花序の先端
まで、わずか13cmという株もあります。このように海岸に群れ咲くヒメヒゴタイは全国的に見て珍しい光景
だろうと考えています。<BR>
 キク科の植物なので、一つの花のように見えるのは、いくつもの小さな花(小花)が集まったもので、頭
花と呼ばれます。開花すると紫色の花冠をもった多数の小花(筒状花)がポンポンのように散開してとて
も美しく、さらに、総苞片(頭花の下部にある萼片状のもの)の先端に淡紅色をした半円形の付属片があ
り、つぼみの時からすでに美しく目立ちます。また、植物体全体に腺点があり、特に総苞片や花冠からは
芳香を放つ物質を分泌しているので、顔を近づけるととても上品な香りが漂ってきます。まさに、能登の
海岸の至宝だと思っています。
 石川の植物にはヒメヒゴタイを詳しく観察したFILEがありますので、そちらの方もご覧ください。

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