mizuaoiの植物観察事典

152  トキソウ??(2010年7月7日)

図1 開花株が10株見える。トキソウの周りにだけ、カリヤス(?)の枯れ草が散乱している。
図2 高さ10数pで、花の開き方はヤマトキソウ似だ。
図3 側花弁に濃いトキ色の筋がある。唇弁が側花弁より長く見えるが、それは下へ垂れているせいで、ほぼ等長の
ようである。トキソウに比べて唇弁は細く貧弱である。
図4 唇弁にも濃いトキ色の筋がある。
図4 ヤマトキソウ
図6 トキソウ

 昨年「石川の植物の画像掲示板」で話題になっていた「トキソウ」を見てきました。
見つけることができるか心配だったのですが、割と簡単に見つけられました。
 あまりに見えやすいところに群生しているので??と思っていたところ、トキソウの近くに、イネ科の植物のちぎられた茎や枯れた茎が異常にたくさん落ちているのに気がつきました。 本来、このイネ科の植物(イネ科植物の同定は苦手なんですが、これは多分「カリヤス」だろうと思います)の株の陰に隠れて咲いていたものを誰かが撮影しようと徹底的に刈り込んだものだと気がつきました。よく観ると、トキソウのすぐ横にも刈られた跡がありました。カメラマンの横暴というのはしばしば話題になりますが、これはあまりにもひどい状態です。まあ、盗掘の痕跡が見られなかっただけ幸いでしたが。
 カメラマンのマナーはともかく、そういうことなら近くのカリヤスの茂みの中でも見られるのではないかと探したところ、離れた位置でも数株のトキソウを見つけることができました。
 そこで疑問です。
トキソウは、花が横を向いてほぼ全開し、湿原に生えます。ヤマトキソウは、日当たりのよい山地に生え、花は多少上向きで半開状態です。このトキソウは、ヤマトキソウの生えるような場所にあるとは言え、キンコウカやモウセンゴケの近くにも生えています。花は半開状態で、横向きに近いように思えます。
 なんといっても特徴的なのは、花弁(側花弁、唇弁とも)の外面中央に1本の濃く太いトキ色の筋が入っていることです。とても美しいトキソウです。
 昨年の掲示板では、何か名前がついているというようなお話でしたが、忘れてしまいました。
 申し訳ありません。どなたか情報をお持ちの方、石川の植物の画像掲示板の方へコメントお願いいたします。

その後、読者のあいらん童様のご教示により、未だ正式発表はされていないが、トキソウとヤマトキソウの中間のような形態をもつ「ミヤマトキソウ」と呼ばれている種類だということが分かりました。
あいらん童様、有り難うございました。

石川の植物へもどる

 このサイト及び「石川の植物」「mizuaoiの植物記」の全ての写真、文章などの著作権は、引用文・借用
画像を除き、mizuaoi(本多郁夫)にあります。著者に断り無く転載はできません。
リンクは自由です。承認を求めることは必要ではありません。

5月1日から、画像のサイズを横1024ピクセルに落としました。