mizuaoiの植物観察事典

150  半夏生(2010年7月2日)

図1 カラスビシャクは4月下旬から花を付ける(2009年4月27日)
図2 この時期、一度枯れる(2009年7月7日)
図3 再び盛り返して開花(2009年9月4日)
図4 ハンゲショウの大群落(2010年7月1日)
図5 ハンゲショウ
図6 葉の一部だけが白くなっているのが分かる

 今日、7月2日は「半夏生」(72候の一つで、夏至から11日目をいう)です。
私のもっている広辞苑には、「カラスビシャクが生えるころの意」とありますが、これはおかしいですね。
 カラスビシャク(半夏)は4月に芽吹き、4月下旬から花が咲き、6月下旬には伸びていた葉が一度は枯れます。その後また盛り返し、9月には2度目の開花期を迎えます。
 ですから、半夏生の頃は、カラスビシャクが1年でも最もみすぼらしい時期なのです。
とても「カラスビシャクが生えるころ」にはふさわしくありません。
 石川の植物のハンゲショウのFILEで、團伊玖磨さんの「昭和58年7月15日のアサヒグラフ誌上の随筆」を引用してあり、そこでも述べられていますが、半夏生の意味は不明です。蛇足ですが、そこでは「半夏生の語は、(生の字が付いてはいるが)半夏が生えるからではなく、半夏の花が咲く頃の意味なのであろう」と述べられていますが、先に書きましたように、半夏すなわちカラスビシャクの花期は、5月と9月ですから、その解釈は間違いです。
 語源はともかく、この時期(半夏生)にハンゲショウという植物が、花を開き、茎の先端の葉数枚が、一部分だけ白く変わります。この植物「ハンゲショウ」に関しては、半化粧(葉の一部だけ白いので、白粉を塗りかけた、つまり半分しか化粧ができていない)とする理解がふさわしいように思いますが。


 ハンゲショウについての詳しいことは、石川の植物の「ハンゲショウ」のFILEで解説してありますのでご覧下さい。

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