mizuaoiの植物観察事典

147  医王山の春(2010年5月22日・31日)

図1 イワカガミ(2010年5月22日)
図2 タムシバの残り花(2010年5月22日)
図3 ツクバネソウ(2010年5月31日)
図4 22日には沢を埋めていた雪が、31日にはすっかりなくなっていた。
図5 雪につぶされてクシャクシャになったエゾユズリハの葉(2010年5月22日)
図6 雪が無くなるとすぐにアズマシロカネソウが伸びてくる(2010年5月31日)
図7 雪が無くなるとすぐにアズマシロカネソウが伸びてくる(2010年5月31日)
図8 雪が無くなるとすぐにアズマシロカネソウが伸びてくる(2010年5月31日)
図9 雪が溶けた沢の斜面にはチシマネコノメソウも咲き出す。同じ株を撮影したもの。
図10 ブナの芽生えも見られた。同じ株を撮影したもの。

 5月31日(月)、石川県と富山県の県境にある医王山(939m)へ登ってきました。
平日だというのに大勢、登山していました。道端に車を止めて山菜を採っている人が多かったようです。
私は写真は撮りますが、山菜にはほとんど興味がありませんので、どんどん登っていきました。
 夕霧峠の駐車場に車を止めて40分歩いただけで頂上に立てるので、非常に登りやすい山です。そこ
が1000mに近い山だというのですから、平地の植物とはずいぶん変わっているのでお気に入りの場所
です。
 じつは5月22日にも登っています。この日は、10日前とどのように違うのかが興味の対象です。
 さて、最初はイワカガミです。
これまで、イワカガミの写真を撮りたいと何度も挑戦をしてきたのですが、いつも後れを取りわずかな残
り花しか撮影できていない花です。今年は春が遅いので、見られるかもしれないと期待していたのです
が、バッチリでした。
 その後、31日に至っても未だ盛んに咲き続けていましたから、ちょうどよい時期に巡り会えたということ
になります。ちなみに、イワウチワは、22日の時点で花はほとんど終わってしまっていました。
 タムシバは22日には、わずかの残り花が見られましたが、31日には、さすがにもう咲いていませんでし
た。
 次は、ツクバネソウです。22日では、一部開花したものがありましたが、ほとんどが蕾でした。31日に
は、もうほとんどが開花していました。
 沢へ降りてみました。22日には、雪が沢を覆っていて危険で先へ進むことができませんでした。それが
わずか10日後の31日にはすべて溶けてしまっていました。雪解けの速度はすさまじいものでした。
 5月の22日にあんなに雪が残っていたということは、冬の間にとてつもなく大量の雪が積もっていたと
いうことを表しているわけです。31日には、雪折れしたホウノキの太い枝がごろごろして非常に歩きにく
い状態でした。
 雪と言えば、エゾユズリハの葉が、雪で押しつぶされてクシャクシャになっているのも見ることができま
した。こういうクシャクシャの葉を探すのも早春の楽しみの一つです。
 雪がなくなった沢の斜面には、私の大好きなアズマシロカネソウが早くも花を咲かせていました。
あと10日もすれば、斜面はアズマシロカネソウに埋められてしまうことでしょう。
 それにしても、麓では3月下旬にはもう咲き出すアズマシロカネソウが5月下旬あるいは6月になっても
見られるなんて、なんと贅沢なことでしょう。
 この沢には、チシマネコノメソウもあるのですが、10日で、ほとんど果実へ移行していたのには驚きまし
た。
 最後に紹介するのは、ブナの芽生えです。同じ株の10日後の姿です。でも、一人前に育つことはおそら
く無いでしょう。


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