mizuaoiの植物観察事典

138 ユキヤナギ(雪柳)(2010年4月20日)

図1 河床から数メートルの位置が雪柳の生育帯
図2 対岸の岸壁にユキヤナギの花が点々と見える
図3 柳の枝のように垂れている
図4 花序は前年枝に着く
図5 花の直径は8mmほど

 あちこちの庭や公園でユキヤナギの白い花を見る季節になりました。
 自然状態では、増水したときに水没するような川岸の岸壁などに限って自生する「渓流沿い植物」と呼ばれる仲間です。
 日本の渓流に自生するユキヤナギは、栽培されていたものが野生化したのではないかという人もいるようですが、私は自生説です。
 といいますのは、ユキヤナギは、水辺から数メートルの場所に帯状に分布して、そこより高い位置には生えていません。確かにユキヤナギの生えている近辺の台地上の多くの家にユキヤナギが栽培されてはいます。そこから逃げ出したものが、渓流に生えているとしたら、中間の位置にもユキヤナギがあってもいいはずなんですが、自然な状態では、渓流以外には見られないからです。むしろ、渓流域から、台地上の庭先へ移植したと考える方が自然ですね。
 ともあれ、ちょうどユキヤナギの最盛期でした。もっと川辺へ降りて徹底的に撮影したかったのですが、あいにく、「ダムの放水をしますから、川にいる人は安全な場所へ移動して下さい。」の放送があり、サイレンも鳴り続けていましたので、社会常識として、川へ降りることは断念して、高めのところでの撮影に止めました。



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