mizuaoiの植物観察事典

133 コシノコバイモ(越の小貝母) (2010年4月3日)

図1 コシノコバイモ
図2 内花被片の縁に突起が見える
図3 内花被片と腺体の縁に突起が見える。緑色に見える細長い箇所が蜜をためている腺体。
図4 今年発芽してきた当年もの(実際の発芽は昨年秋のうちに地中で行われているという)
図5 2年ものの1枚葉

 コシノコバイモを見てきました。石川県では、加賀地方にしか自生しません。草丈20cmほどのユリ科の小草です。
クロユリと同じ属です。そういわれてみると花の姿が似ているような気がしますね。
 早春、カタクリと同じ頃に、同じような場所で、長さ2cmほどの釣鐘型の花を1個だけ、下向きに付けます。カタクリのような華やかさはありませんが、その代わりいかにも山野草という感じの植物です。
  カタクリ同様、落葉樹の葉が展開する前に花開き、林床が暗くなるころに地上から姿を消す春植物(スプリング・エフェメラル)の一つで、5月下旬には溶けるように地上から姿を消して、翌年の春を待ちます。
 日本には、コバイモの仲間が8種類知られていますが、それぞれ分布域の狭い植物です。中では、コシノコバイモの分布は広い方で、福島県、新潟県、富山県、石川県、福井県、長野県、岐阜県、愛知県、静岡県に分布します。
 何故このような分布になったのかは分かりませんが、昔にはもっと広い分布をしていて、次第に失われていったからかもしれません。

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