mizuaoiの植物観察事典

127 セランダイン (2010年1月31日)

図1 今年の初開花
図2 5月23日、根本に多数の球芽が見える
図3 5月23日、根本に多数の球芽が見える
図4 株を掘り起こした
図5 球芽の拡大

寒い、冷たいと言っているうちに、確実に春は近づいて来ているようです。
今年もセランダインが咲き出しました。
Ranunculus ficaria L.  英名 Celandine(Lesser celandine)
 金沢では、遅くとも1950年代には園芸植物として植えられており、逸出して広がったものと考えられています。
 朝は閉じているのですが、気温が上がってくると開花します。夕方閉じて翌日、暖かければ又開花します。何度繰り返すことができるのかは未だ数えてありません。
 一見、リュウキンカに似ていて、ヒメリュウキンカと呼ばれることが多いのですが、リュウキンカは Caltha(リュウキンカ属)でセランダインは Ranunculus(キンポウゲ属)と全く属の異なる植物ですから、和名に「リュウキンカ」を使うのは感心しません。
 Ranunculus の果実は痩果(そうか)で、Caltha の果実は袋果(たいか)であるところが決定的に異なります。ただし、近所のセランダインで果実を確認しようとしましたが、果実ができずに枯れてしまうので確認は取れていません。にもかかわらず、セランダインはどんどん増えて群生していきます。その秘密は、根元にあります。
 5月頃に根元を見ますと、たくさんの子どもができています。アギナシの球芽のようなものなんでしょう。これで繁殖するので群生できるし、また、水流で流されたりして、川原などにも広く生育しています。

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