mizuaoiの植物観察事典

100 手取川増水〜サツキ〜(2009年6月23日)

図1 川面に近いところで咲くサツキ(2009年6月19日) 
図2 増水で、手前にあった岩は砂に隠され、サツキの株も砂に半ば埋もれた。19日に咲いていた花は失われ、蕾であった花が咲き残っている。(2009年6月19日)
図3 赤い矢印の辺りの植生がほとんど無くなったことに注目。23日は、19日より水位が1m以上上がっている。

 手取川の渓流の岸壁に「サツキ」が自生しています。増水したときに洗われる範囲で、「渓流帯(けいりゅうたい)」と呼ばれる場所です。サツキはそんな渓流帯に自生するという生態をもち「渓流沿い植物」と呼ばれています。
 川幅が狭いので、大雨の時には増水して水につかることは明らかですが、その実際を見てみたいと常々思っていました。しかし、そんなときには危険で近づけないことがネックでした。
 6月22日は終日雨でした。きっと増水していることでしょう。
 気象庁のホームページによれば、6月22日、21時30分〜22時30分の1時間の降水量が、石川県白山白峰で、42.5mm、全国7位であったと記録されています。
 6月23日はうって変わった天気となりました。よし見に行こうと出掛けました。濁流は流れているものの、水はかなり減っていました。川原へおりてみますと、普段より水量は豊富でした。また、上の方にはごみがひっかかっていたり、木の枝が曲がったりしていて、場所によっても違いはあるものの、いまの水面から4〜5mも高いところを水が流れていたという痕跡は明瞭でした。サツキの花もずいぶん痛めつけられていました。今がちょうど最盛期だったので、今年はもうこれで華やかな様子を見ることはできないでしょう。
 キチッとした測量をしていないので正確には分かりませんでしたが、大きな岩の陰で、水流が緩くなる場所で、サツキが砂の面すれすれに咲いていました。どうも先日見た様子と異なるので、撮影してきて比較してみました。
 やはり、水流の影響というものは大きかったです。6月19日撮影の画像と比べて頂くとすぐに分かるように、手前にあった岩が砂に埋もれて見えなくなっています。サツキも砂の面すれすれまで埋まってしまいました。19日に咲いていた花はすべて失われ、19日に蕾だったものだけが咲き残っていました。
 実際の増水の写真は撮れませんでしたが、川の流れのすさまじさの一面を見ることはできました。

☆ サツキについての詳しいことは、石川の植物にFILEがありますのでご覧下さい。

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