mizuaoiの植物観察事典

050 サギソウ(鷺草)

図1 開花を始めたサギソウ(2008年8月19日)
図2 向かって左側の粘着体に軽く触れたために、葯から離れようとしている花粉塊(2008年8月22日)
図3 サギソウの群舞(2008年8月22日)

  夏の使者「サギソウ」の開花です。
この花の姿を白鷺の飛ぶ姿に例えた「サギソウ」は、これほどぴったりな名前はないと言えます。感心いたします。
 石川県のサギソウは、例年旧盆のころに開花期を迎えます。昔は良く見られたものらしいのですが、今では自生地はほとんど無くなってしまいました。
 盗掘して持ち帰り結局枯らしてまた盗掘するといったことの繰り返しで減っていったのと、すみかである湿地の減少が大きいのでしょう。
 このサギソウも、その昔、おそらく20年以上も前にある人が、湿地から採ってきたものを、別の人が譲り受け、長年繁殖させていたものです。その一部を私が2年前に分けて貰ったものです。ですから、出自ははっきりしています。
 サギソウは栽培方法がまずまずであるなら、ほぼ毎年3倍に増えていくことのできる植物です。先の持ち主の方も、増やしてはいろんな人に分けていたと聞きました。
 長年栽培環境に置かれているため、そういう人為的な環境に慣らされている(人為的淘汰が掛かっている)ので、これを元の自生地へ返しても、もはや自生のサギソウとは言えませんし、おそらく枯れてしまうことでしょう。採ってきたこと自体が罪なのです。
 山野草の愛好家なら一度は栽培してみたいと思う植物ですが、もはや野生のものを採ってくる時代ではありません。ホームセンターなどへ行けば、縁の方に斑の入った「銀河」等と呼ばれる品種を廉価で販売していますから、お買い求めのうえ、栽培されるようお勧めいたします。


☆ 石川の植物には、「サギソウ」のFILEがありますのでご覧下さい。
   http://w2222.nsk.ne.jp/~mizuaoi/

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