mizuaoiの植物観察事典

041 白山麓花の旅(3)サワラン

図1 モウセンゴケとキンコウカに混ざって咲くサワラン 
図2 鮮やかな紅紫色の花が横向きに付く 
図3 唇弁にある3本の隆起線がはっきりと見える 

  45°くらいの急傾斜の湿った岩盤の草付きにぽつぽつと20株ほどのサワランの花が見えていました。花は横向きで半開きなことと唇弁にある3本の隆起線が特徴です。
 傾斜が急なうえ、ムシトリスミレやモウセンゴケの生える湿った岩盤なので、撮影には苦労しました。左手で、ミズナラの枝につかまり、右手でカメラを構えた不自然な体勢でやっと撮影したものです。
 ここへは4回目の訪問ですが、今日の3回を含めて7回、滑落しています。 
足がかりのほとんど無い湿った岩上ではわずかの体重移動で簡単に滑落してしまいます。そのたびに斜面の右手に繁るミズナラの茂みに飛び込んで止まるようにしています。だいぶ慣れましたが、一つ誤ると数十メートルは落ちてしまう危険な場所なので、本当に気を使います。 
 例年はもっと早く、ムシトリスミレの花のころに来ているので、これまでサワランの存在には気づいていませんでした。この濃い赤紫色は、野生の植物としてはちょっとけばけばしすぎのような感じではありますが、この日は満ち足りた気分になれました。
(つづく)

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