mizuaoiの植物観察事典

032 ヤマオダマキ

図1 ヤマオダマキ 
図2 上に突出している距を「わく糸巻き」の柱に見立てた。
図3 地に伏したハリギリの幹に着生しているヤマオダマキ
図4 地に伏したハリギリの幹に着生しているヤマオダマキ
図5 若い実生苗が付近に多数見られる。
図6 葯が花粉を出している。

 加賀の山へ入ると希にヤマオダマキに出会うことがあります。この山で、2000年に開花株を1株見つけました。
今年8年ぶりで見に行くと、開花株、幼株ともに多数あり、増えていることが分かりました。
 ハリギリの大木の根元が地に伏し、苔むしたその幹の上に、たくさん着生していました。
 オダマキの語源については、「山渓名前図鑑 野草の名前 春 高橋勝雄 著」に詳しいので、それを基に紹介いたします。
 「苧環(おだまき)」というのは、麻やカラムシなどの繊維の材料から糸をより、それを単に巻いたものを言うそうです。
木の枠に糸を巻く場合は、「わく糸巻き」といい、この糸巻きは四隅の柱と、中央の柱の合計5本の柱からなっています。
それを、ヤマオダマキの花の後ろにある5本の距に見立てたものです。
 本来ならば、「わく糸巻き草」とでも言うべきものですが、命名者が、「苧環」も「わく糸巻き」も同じものと誤解して、オダマキという名にしたものと考えられる、ということです。

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