mizuaoiの植物観察事典

017 エンシュウムヨウラン(遠州無葉蘭)

図1 エンシュウムヨウランの群生 
図2 ホクリクムヨウラン同様、開いている花は少なかった 
図3 花被の下部、子房上部の膨らみ 
図4 ホクリクムヨウラン(比較のための画像) 

5月23日愛知県の葦毛湿原へ行きました。
 湿原手前のコナラ林で、多数のムヨウランを見つけ、大喜びで撮影し、満ち足りた気分になって帰り、翌日、吉田豊氏の「花かおる葦毛湿原」を購入して索引で「ムヨウラン」を繰ったのですが載っていません。よくよく見ると「エンシュウムヨウラン」が載っていました。ちょうど著者の吉田豊氏にお会いできたので、お聞きしたところ「エンシュウムヨウラン」であることが分かりました。
 重ねてその特徴をお伺いしたのですが、何か言いにくそうに「萼の下のところが膨らんでいる」という意味のことをいわれました。そのとき私は、言いにくそうであることの意味がすぐに分かりましたので納得いたしました。というのも、石川県で見られる「ホクリクムヨウラン」の特徴は?と聞かれた場合には、私も、言いにくそうに「子房や花茎に突起があることです。」と答えるであろうからです。この「言いにくそう」の意味は、多分よく分かってもらえそうにないだろう、との気持ちが込められているのです。
 ともかく、帰宅後、ネットでエンシュウムヨウランを検索したところ、愛知県・静岡県の特産で、「萼の下に膨らみがある」のが特徴であることが分かりました。
 ホクリクムヨウランの特徴である「突起」と比較するためにエンシュウムヨウランのクローズアップ写真も撮ってありましたので、吉田豊氏の言われる「膨らみ」をはっきりと画像で確認することができました。

 あわせて石川の植物 FILE117 ホクリクムヨウラン もご覧いただけると幸いです。




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