mizuaoiの植物観察事典

012 ネナシカズラ

図1 発芽して寄主を探すネナシカズラ
図2 1箇所から大量に発芽したネナシカズラ
図3 1箇所から大量に発芽したネナシカズラ
図4 タムシバ

いつもの海岸へ行ってきました。
 ちょうどネナシカズラが、深い砂の中から発芽して寄主を探しているところでした(図1)。普通の山野の藪の中では、このような発芽を見ることは難しいのですが、砂浜では割と容易に見つけることができます。
 浜辺の砂は乾燥しているように見えますが、表面の砂を少しどけると中は湿っています。落ちた種子が、冬の間に吹き寄せられた砂に埋められると、適度な湿度のもとで発芽することができるようになります。砂に埋められなかった種子もたくさん見ることができますが、このような種子は発芽いたしません(図4)。海浜植物を覆い尽くす「飛砂」は、ネナシカズラにとっては大切なものとなっています。
 昨年のハマゴウの枯れ枝に残ったネナシカズラが黒々とした残骸を曝し、発芽した新しいネナシカズラがハマボウフウ目指して伸びている光景にもお目に掛かることができます(図2・3)。身動きのできないハマボウフウにとっては、恐ろしい状況です。




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